“前回と同じで”が怖いと感じたことはありませんか?
「前回と同じデザインでお願いします」
その一言に、少しだけ不安を感じたことはありませんか?
仕上がりは悪くない。
でも、なぜか前回と“微妙に違う”。
✔ カールの角度が違う気がする
✔ 上がり具合が弱い
✔ 目尻の流れが変わってしまう
実はこれ、多くの技術者が抱えている悩みです。
そして原因は“センス不足”ではありません。
再現できないのは、再現の設計図がないから。
今日はその本質を掘り下げます。

原因① デザインが「感覚の記憶」になっている
再現できない最大の理由はこれです。
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なんとなくこのロッド
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なんとなくこの角度
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なんとなくこのテンション
これでは、毎回同じ結果になるはずがありません。
再現性が高い技術者は、
デザインを数値と構造で記録しています。
例:
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ロッドの種類+サイズ
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根元の接着角度
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放置時間
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まつげの太さ・長さ・毛周期
“なんとなく良かった”を分解できない限り、再現はできません。
原因② カウンセリングが曖昧
実は、再現できない原因は施術前にあります。
お客様の「前回と同じ」は、
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本当に同じでいいのか?
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季節やメイクは変わっていないか?
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まつげの状態は前回と同じか?
ここを確認せずに進むと、ズレが生まれます。
再現とは、“同じ工程”ではなく
“同じ仕上がり印象”を作ること。
そのためには、
今のまつげ状態を正しく分析する力が必要です。
原因③ まつげのコンディション変化を読めていない
まつげは毎回同じではありません。
例えば、前回より軟毛が多ければ
同じロッドでも上がり方は変わります。
再現力のある技術者は、
「同じ材料」ではなく
“同じ結果になる調整” をします。
ここが大きな差です。
原因④ ロッド選定=デザインだと思っている
ロッドは“形を作る道具”であって、
デザインそのものではありません。
デザインは、
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根元角度
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中間の丸み
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毛先の抜け感
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目頭〜目尻の流れ
この組み合わせで決まります。
ロッドを変えても再現できない場合、
問題は選定ではなく貼り付け精度にあることが多いのです。
原因⑤ 言語化できていない
ここが最も重要です。
「なぜこのデザインなのか?」
「どの部分が印象を作っているのか?」
これを言葉で説明できないと、
自分の技術を自分で再現できません。
再現性=言語化力。
これは断言できます。
再現力を上げるための3つの習慣
① 毎回デザインを記録する
ロッド名だけでなく、
② 仕上がりを“分解”する
「可愛い」ではなく、
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縦幅が強調された
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黒目が大きく見えた
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目尻が柔らかく見えた
と分析する。
③ 次回来店時に比較する
前回との違いを必ず確認する。
これを続けるだけで、
再現性は劇的に変わります。
JECが大切にしている“再現性教育”
ジャパンアイリストカレッジでは、
単に巻き上げを教えるのではなく、
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なぜこの角度なのか
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なぜこのロッドなのか
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なぜこの放置時間なのか
を必ず説明できるように指導します。
感覚を理論に落とす。
これがプロになるための条件です。
私自身の失敗談
正直に言うと、
昔の私は“その日のコンディション頼み”でした。
うまくいった日は「今日は調子いい」。
失敗した日は「まつげのせい」。
でも、ある時気づいたんです。
再現できないのは、技術が曖昧だから。
そこから、記録と分析を徹底しました。
結果、指名が安定し、
「前回のデザインが良かった」と言われるように。
再現できる=信頼される。
これが現場のリアルです。
まとめ
まつげデザインが再現できない原因は、
センスではありません。
再現性は、鍛えられる技術です。
最後に
もしあなたが
「再現が安定しない」と感じているなら、
今日の施術から
“なぜこの仕上がりになったのか”を3つ言葉にしてみてください。
その積み重ねが、
あなたを“選ばれる技術者”に変えていきます。