“流行り”をそのまま当てはめていませんか?
「平行眉が人気だから」
「しっかり立ち上げデザインが流行っているから」
トレンドを取り入れることは大切です。
でも、そのデザインは本当に“そのお客様の骨格”に合っていますか?
仕上がりは綺麗。
技術的にも問題ない。
それなのに、どこか違和感がある。
実はその違和感の正体は――
“骨格との不一致” であることが非常に多いのです。
今日は、骨格を無視すると失敗しやすい理由を、構造的に解説します。

① 顔の重心バランスが崩れるから
骨格は、顔全体の「重心」を決めています。
例えば、
下重心の骨格に強い平行眉を入れると、
顔が間延びして見えることがあります。
逆に、上重心の方に眉山を強調しすぎると、
キツく見える可能性があります。
デザインは“パーツ単体”ではなく、
顔全体のバランスの中で成立するもの。
骨格を無視すると、どこかチグハグになるのです。
② 筋肉の動きを考慮していないから
眉やまつげは「動くパーツ」です。
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眉を上げる癖
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目尻が下がりやすい筋肉
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まぶたの厚み
例えば、
眉山を高く設定しても、
表情筋で常に上がる方はバランスが崩れます。
ラッシュリフトでも、
まぶたの厚みを無視して立ち上げすぎると
白目が強調されすぎて不自然に見えることがあります。
骨格+筋肉=自然さ。
ここを見ないと、“やりすぎ感”が出てしまいます。
③ 錯視効果を理解していないから
デザインは錯視の世界です。
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太さで重みが変わる
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角度で性格印象が変わる
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長さで大人っぽさが出る
例えば、エラ張り骨格に
横幅強調のまつげデザインをすると、
顔がより大きく見えることもあります。
逆に、縦幅を強調すれば
すっきりとした印象に。
骨格を読めないと、
狙いと逆方向の印象操作 をしてしまうのです。
④ トレンド優先=似合わせ放棄になる
トレンドは“平均値”。
でも、目の前にいるのは“個性”。
流行りを当てはめるだけでは、
「可もなく不可もなく」な仕上がりになります。
強い技術者は、
「流行っているけど、〇〇様の場合は少し調整しましょう」
と伝えられます。
これが“プロの提案力”です。
⑤ リピートにつながらないから
骨格に合っていないデザインは、
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メイクがしづらい
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表情に違和感が出る
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写真写りが微妙
結果、
「なんか違う」で終わります。
技術は綺麗でも、
“似合っていない”とリピートにはつながりません。
再来店の鍵は、
骨格に調和しているかどうか。
骨格を見ると何が変わるのか?
✔ デザインの迷いが減る
✔ 提案に自信が持てる
✔ 仕上がりに説得力が出る
✔ 単価が上がる
なぜなら、
「なぜこの形なのか」を説明できるから。
JECが骨格分析を重視する理由
ジャパンアイリストカレッジでは、
技術だけでなく分析力を重視しています。
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顔全体の重心把握
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骨格タイプ別デザイン設計
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印象コントロール理論
“なんとなく似合う”を卒業し、
“理論で似合わせる” 技術者を育てる。
それが、長く活躍できる理由です。
私自身の気づき
以前の私は、
「綺麗に整えること」が正解だと思っていました。
でもある時、
完璧に整えたはずの眉が
どうしてもその方にしっくりこない。
原因は、骨格でした。
そこから、
“整える”ではなく“調和させる”という視点に変わりました。
デザインの精度が上がると、
不思議と指名も増えました。
骨格は、デザインの土台。
土台を無視して、
建物は安定しません。
まとめ
骨格を無視したデザインが失敗しやすい理由は、
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顔全体のバランスが崩れる
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筋肉との不一致が起きる
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錯視効果を誤る
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トレンド優先になる
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リピートにつながらない
似合わせは、感覚ではなく設計です。
最後に
次の施術で、
まずは「眉」や「まつげ」ではなく
“顔全体”を3秒見てください。
その3秒が、
あなたのデザイン精度を大きく変えます。
“整える技術者”から
“調和させる技術者”へ。
その一歩を、今日から始めてみませんか。